(2019年2月12日更新)

このページでは、音声ガイドの作成ガイドラインを示しています。

視覚障害の利用者にとって最も重要なこと

出発地点では、最初どの方向に歩くのかがはっきりとわかる説明をつけてください。
例:改札を背にして右に向かいます / 左に向かいます / まっすぐ進みます等

到着地点では、目的の入り口が正面にあるのか、右手にあるのか、左手にあるのかを説明してください。
例:到着しました。入口は右側 / 左側/ 正面にあります。

曲がり角には必ずマーク(赤)をつけてください。
ナビレコは、マーク方向に向けるとiPhoneを振動させます。次の曲がり角にマーク(赤)がついていると、直線コースを意識しながら歩けます。

 

安全上の配慮

視覚障害者は、周囲の車や自転車の音、人の歩く音や路地を通過するときの反響音が切れたことなど、周囲の環境音に気配りしながら歩いています。
音声ガイドは、特に歩道のない道路上など、危険のある場所では、視覚障害者の周囲への気配りを邪魔しないように、極力簡潔に作成してください。

「再生モード」と「案内モード」

ナビレコには、「再生モード」と「案内モード」があります。

自宅等の安全な場所で利用するのが「再生モード」です。
「再生モード」は、自宅や職場など、歩いていないときにガイドの内容を通しで聞く機能です。
ですので、詳しい説明があればあるほど歩行ルートの全体が理解できます。

一方、実際に歩いているときに使うのが「案内モード」です。
「案内モード」では、今歩いている地点につけられた説明だけが聞こえてきます。
歩道上や公園の中など、安全な場所では、長い説明でよりわかりやすくしたり、周囲の様子を説明して楽しいガイドにすることができます。
しかし、車や自転車がすぐそばを通るような、歩道のない細い道の上では、本当に必要な情報だけを簡潔に伝えてもらえた方がありがたいです。

長い説明を入れるときは、「説明」と一言加えてから説明して頂けると、聞く方の心構えができます。

「付録説明」

ナビエディットの「付録説明」は、「再生モード」のときのみ再生されます。
この「付録説明」で詳しい情報を入れて頂けると、実際に歩き始める前に、多くの情報を得て、心の準備を整えてから出発することができます。

ガイド名

道案内を示すガイド名では、「○○から○○まで」というように、出発地点と到着地点を示す名称をつけます。駅などで入口(出口)が複数ある場合は、その番号もガイド名に含みます。
また、行き方が複数ある場合のルートや経由地については、必要に応じて案内が始まる前の「付録説明」で説明してください。

ポイント(青)とマーク(赤)

GPS上での位置を示すポイント(青)は、作成者が任意につけることができます。
ポイントには、説明のコメントがなくても構いません。コメントのないポイントのところでは、ナビレコは小さなポイント通過音を発生します。
また、基点となる重要なポイントに、マーク(赤)をつけます。
特に、実際に曲がる角にはマーク(赤)が必須です。曲がり角にマーク(赤)がついていると、ナビレコのマーク方向震動機能により、直線コースを把握しながら歩き続けることができます。
マーク(赤)ですべての曲がり角が示されているガイドと、曲がり角にマーク(赤)がついていないガイドでは、歩きやすさに大きな差が出ます。

ポイント(青)の説明につけるコメント

細い道を通過するとき、誘導ブロックの分岐を通過して直進するとき、目印になるお店を通過するときなど、主に、直進中の小さな起点にできるところをポイント(青)とし、その通過する様子を説明に短くコメントします。
コメントでは、「左手の路地を通過」、「右手の床屋を通過」等、通過するものが左右どちらにあるのかをお知らせください。
なお、直進距離が長いときは、特に目印となるものが左右にないときでも、15メートルごとぐらいにポイント(青)をつけてください。このポイント(青)の説明に何もコメントしなくて構いません。ナビレコは、ポイントの通貨音を鳴らしますので、利用者は、現在正しいルート上を歩いていることが確認できます。

マーク(赤)の説明につけるコメント

曲がり角には、必ずマーク(赤)をつけます。
また、大きな目印となる建物や駅の入り口、信号の手前等でも、マーク(赤)があるとわかりやすいです。
曲がり角に何か目印になるお店や建物があるときは、
「右に曲がります。手前角は○○のお店です。」、「左に曲がります。向かい角は○○ビルです」のように説明にコメントをつけます。
その後に、「ここから○○メートル直進して○○の角を右(左)に曲がります」のように、次のマークまでの流れをコメントします。
ナビレコはマーク音を発するとともに、そこにつけられたコメントを再生します。
マーク(赤)は、重要地点という意味ですから、必ず説明のコメントとセットでつけてください。
なお、マーク地点に多少長い説明を加えるときは、「説明:○○○」のように、少し長い説明が入ることをお知らせください。
利用者は、必要と感じれば、立ち止まってその説明を聞きます。

方向を示すためのマーク(赤)

ナビレコには、次のマーク(赤)の方向を振動で知らせる機能があります。
五差路を渡るとき等、方向感をつかむのが難しい場面では、五差路の入るべき入口地点のような、非常に近い場所でも、マーク(赤)をつけてください。
このときの説明のコメントは、「ルート上の道に入りました」のような単なる確認でもよいです。

出発地点と到着地点の説明

出発地点では、どの方向に歩き始めるのかを明確に示してください。
到着地点では、目的地の入り口が本人の向いている方向に対して、右にあるのか、左にあるのかまたは正面にあるのかをお知らせください。

さらに、「説明」や「付録説明」の機能で、
周囲にある建物や目印になる近隣のお店の位置関係の説明があると役に立つことがあります。
視覚障害者は、ほぼ目的地に到着していても、入口がわからないなどのことがしばしばあります。そのようなとき、周囲の建物やお店の様子や名称が把握できていれば、近くを歩く人を呼び止めて尋ねるときにとても便利です。

付録説明の活用方

「付録説明」は、ナビレコの「再生モード」のときにのみ聞くことができます。
「案内モード」のときには再生されませんので、利用者の歩行中の邪魔になるのかならないのかを気にせずに、いくらでも詳しい説明を書くことができます。

事前説明(付録説明をポイント1の前に入れます)

出発地点前の事前説明としては、
A. 作成方針等を伝える前書き
B. ルートの概要
C. GPSが取れない出発地点の説明 (地下鉄の改札から駅の出口を出るまでの説明等)
等が役に立ちます。

案内中説明(付録説明を説明したいポイントやマークの次に入れます)

案内中の付録説明としては、
D. GPSが取れない通過地点の説明 (地下道の中やアーケードの下等)

E. 誘導ブロック敷設状況の説明
誘導ブロックの敷設状況は、ポイント(青)と結びつけたコメントもある程度必要ですが、案内中に詳しすぎる説明を聞くのは負担になりますので、全体構図を描くための説明や、かなり詳しく説明した方がよい場合の説明は、付録説明として加筆して頂ければありがたいです。

F. 興味深いお店や建物の詳しい説明
通過地点や出発地点、到着地点周辺にあるお店や建物の詳しい説明は、付録説明で書いて頂くことをお勧めします。
お店であれば、開店時間、どんな商品を売っているのか等、音声ガイドがとても楽しい作品にグレードアップします。

事後説明(付録説明を到着地点の後に入れます)

目的地到着後の事後説明としては、

G. GPSが取れない到着地点の説明
目的地の建物の入り口に着いた後の、目的の部屋までの説明や、駅の場合には改札口までの説明等です。

H. 利用者へのメッセージ
利用者に対する作成者からのメッセージを必要に応じて入れることができます。

I. 後書き
作成日付、作成グループや作成者のお名前など、必要に応じて入れてください。

などを記述できます。