(2023年1月20日版)
文責 望月 優

以下の基準で作成して頂ければ、視覚障害者の歩行中に負荷を掛けない、歩きやすいナビレク・バリアフリーマップができます。

1.青ポイント(青色)の間隔

直線コースでは、20メートルから30メートルごとにポイント(青色)を付けます。

説明のついていないポイントでも、歩いていると効果音がなるので、正しい経路を歩いていることが定期的に確認できます。
「連続ポイント追加」機能を使うと、直線上にポイントを自動的に付けられます。

参考: ポイント間の距離が近すぎると、ポイントの順序が逆になる場合があるため、10メートル以内でのポイント配置はお勧めしません。
参考:大きな建物の近くはGPS精度が落ちますので、直進コースなら30メートルごとでよいでしょう。

備考:一方通行の道の場合、進行方向または逆方向に一方通行であることの説明があるとより親切です。

(例)
この道は、進行方向に一方通行です。車が後ろから走ってきます。

2.赤マーク(赤色)の配置位置

曲がり角と通りを渡る手前にマーク(赤色)を付けます。

マークはポイントに「重要」という印を加えた状態です。
ナビレクは、マークに向かって振動します。マークが正しくついていると、振動を頼りに歩くことができます。

参考:曲がり角にマークがついていないと、次のマーク方向で振動するため、歩く方向を間違えてしまうことがあります。
参考:広いオープンスペースで、点字ブロックが曲がりくねって敷かれているときは、点字ブロックの曲がり角ごとにマークをつけるのではなく、直線で歩けるコースを見定めて、その直線の終点にマークを打つようにします。

3. 出発地点の説明

出発地点では、どの方向に歩き始めるのかを記載します。身体の向きで左右前後の方向が変わってしまうので、背中が向いている方向を記載した上で左右を書きます。

(例)
バスを降りたら、車道を背にして左に50メートル進みます。

備考:目的地まで点字ブロックが途切れなく敷設されているときは、そのことをお知らせするとより親切です。

(例)
目的地まで点字ブロックがあります。

4. 到着地点の説明

到着地点では、目的地の入り口が本人の向いている方向に対して、右にあるのか、左にあるのかまたは正面にあるのかをお知らせします。

(例1)
入り口は正面にあり、引き戸です。引き戸の左にインターフォンがあります。

(例2)
右手の階段を6段上がると、入り口の自動ドアがあります。

5. 次のマークまでの説明

曲がり角の時には角のマークの位置で、通りを渡るときは、渡り終えた位置のポイントまたはマークで、次のマークまでの方向と距離をお知らせします。

(例1:曲がり角のマークで)
右に曲がり、真っすぐ50メートル進みます。

(例2:道を渡り終えた直後で)
渡り終えたら、そのまま80メートル直進します。

(例3:渡り終えてすぐに曲がるときのマークで)
渡り終えました。左に曲がり、道なりに150メートル進みます。道は緩やかに右にカーブしています。

6. 道を渡る手前の説明

正面/右/左の道を渡ること、道幅が10メートル以上のときは道の幅を知らせます。
道幅が狭いときは、直前の説明でよいですが、大きな通りを渡るときは、30メートルぐらい前で予告します。

(例1)
直前ポイント:路地を通過。

(例2)
予告ポイント:30メートル進んだら左の通りを渡ります。
直前ポイント:左の信号を渡ります。道の幅は約30メートルです。

(例3)
予告ポイント:30メートル進んだら右手の靖国通りを渡ります。音響信号機があります。
直前ポイント:右に渡ります。音響ボタンが右手にあります。道の幅は約30メートルです。

備考:通りの名前がわかっているときは、その名前を使用するとより親切です。人に道を尋ねるときのキーワードになるからです。

7. 点字ブロックの説明方法

点字ブロックは、その通りに歩いたら便利な場合は、説明に織り込むと、歩きやすくなります。
しかし、細かく曲がりを繰り返している点字ブロックは説明しないでください。通りの流れの記憶を妨げます。
原則:自分なら沿って歩きたくないような点字ブロックの敷設の場合は、説明には入れません。

(例1)
点字ブロックに沿って約100メートル少しずつ左にカーブしながら道なりに進みます。

(例2)
点字ブロックの二つ目の分岐を左に曲がり、正面玄関に向かいます。

(例3:信号の30メートル手前で)
30メートル進んで点字ブロックに沿って左10時方向に移動すると、信号の渡り口に着きます。

8. 付録説明の活用

GPS のポイントと結びつけない「付録説明」は、 GPS が届かない所の説明や、出発前に経路の概略を説明するときなどに使います。
経路の概略の説明と、地下のGPS が届かない所の説明は、別の付録説明に分けたほうがナビレクで聞きやすいです。

9. 説明ルールのまとめ

歩く経路を説明するときは、次の起点までの今よりも先のことを説明します。「起点」とは、曲がり角または通りを渡る手前です。
頭の中でこれから歩く道の様子をイメージするためです。
建物やバス停、路地などを通過するときは、ちょうど通過するときに説明します。
人に道を尋ねるときの基礎情報にするためです。

10.自己レビュー

視覚障害者は、ナビレクの再生機能で聞いて、概観地図をイメージします。
あなたも同じように、一度ナビレク(iPhone用)またはナビレク Lite(Android用)で自分が作成したナビレク・バリアフリーマップを再生してみて、目をつむって聞いてみてください。
道の流れが頭の中でイメージできれば良いマップです。
流れがイメージできなければ、細かすぎる説明が紛れ込んでいるか、またはその経路の難易度が高すぎるかも知れません。

11.「みんなで作りみんなで使う」ナビレク・バリアフリーマップ

ナビレク・バリアフリーマップは、「みんなで作りみんなで使う」を目的にしています。
あなたが作ったナビレク・バリアフリーマップは、他人の編集を許可設定のままにしておくと、どなたでも修正ができます。
公開した後、公開ページのコメント欄に「地元の方、修正してください」、「ベテランの方、助言ください」などと書くこともできます。
積極的な投稿をお待ちしています。

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